ソニー生命の変額保険(世界株式)をお勉強代4万円で解約する話
昨年末に、「資産運用を始めようと思ってるんです〜」とFP(保険屋)に相談したところおススメされたのが変額保険でした。
今思うと保険屋に投資の相談とか、本当に鴨ネギ状態です。
しかし後から調べたところ、ソニー生命の変額保険は割と評価が高いといった記事も見かけたので解約すべきかどうか、自分でも調べてみました。
- まずは結論
- ソニー生命の変額保険とは
- ソニー生命の変額保険が高評価な理由はファンド運用実績
- ソニー生命(世界株式型)の運用実績
- 実際にかかる手数料は最低15.5659%
- 運用成績が上がれば上がるほど手数料も上がる
- FPの言い分1:保険なので受け取り時に優位性がある
- FPの言い分2:積み立てNISAやiDeCoでこんなに成績の良いファンドは存在しない
- 結論
まずは結論
積み立てNISAでVTI買っとく
ファンドの成績は確かに素晴らしいですが、実質手数料は15%超えのやばい商品
ソニー生命の変額保険とは
- 毎月金額を決めて、満期まで積立て
- 満期を迎えると10年間年金を受け取れる
- 運用成績によって年金の額が増減
- 途中で解約も可だが返戻率が下がる
- 運用先は自身で選択出来る
ソニー生命の変額保険が高評価な理由はファンド運用実績
- 運用先ファンドのひとつに設定来騰落率が750%のファンドがある
- 実態はソニー生命がモルガン・スタンレーから助言を受けつつ運用しているアクティブファンド
- ベンチマーク:MSCIワールドインデックス
- 信託報酬:0.5659%
- 運用資産:6,283億
- 主要銘柄:マイクロソフト、グーグル、VISA等
ソニー生命(世界株式型)の運用実績
年 | 世界株式 | MSCIワールド |
---|---|---|
1年 | 10.07% | 3.50% |
5年 | 71.33% | 54.36% |
10年 | 364.52% | 302.62% |
設定来 | 748.35% | 151.58% |
出典:ソニー生命
- 確かに素晴らしい成績
- 信託報酬も(アクティブにしては)低い
- 運用資産も潤沢
ファンド単体で見る分には本当に素晴らしい
実際にかかる手数料は最低15.5659%
契約前に提示される書類は以下(省略版)
年数 | 積立額 | 騰落率0% | 騰落率3.5% | ||
---|---|---|---|---|---|
返戻金 | 返戻率 | 返戻金 | 返戻率 | ||
5年 | 77万 | 60万 | 78% | 66万 | 86% |
10年 | 154万 | 131万 | 85% | 157万 | 101% |
15年 | 232万 | 196万 | 85% | 258万 | 111% |
20年 | 309万 | 262万 | 85% | 377万 | 122% |
25年 | 386万 | 326万 | 85% | 519万 | 134% |
30年 | 464万 | 390万 | 85% | 687万 | 148% |
35年 | 526万 | 441万 | 85% | 842万 | 160% |
※実際の表には1年単位の数値が掲載されています。
※実際の表には騰落率7%の数値も記載されています。
騰落率が0%の場合は解約返戻金が積立額の85%になる。
つまり実質手数料は最低15%
運用成績が上がれば上がるほど手数料も上がる
騰落率3.5%の返戻率を投資・複利運用した場合と比較
年数 | 積立額 | 騰落率3.5% | 複利運用 | ||
---|---|---|---|---|---|
返戻金 | 返戻率 | リターン | 増減率 | ||
5年 | 77万 | 66万 | 86% | 84万 | 109% |
10年 | 154万 | 157万 | 101% | 182万 | 118% |
15年 | 232万 | 258万 | 111% | 296万 | 128% |
20年 | 309万 | 377万 | 122% | 428万 | 138% |
25年 | 386万 | 519万 | 134% | 582万 | 150% |
30年 | 464万 | 687万 | 148% | 758万 | 163% |
35年 | 526万 | 842万 | 160% | 920万 | 175% |
- 比較するとリターンは常に15%マイナス
この時点でも実質手数料は15%
騰落率7%の返戻率を投資・複利運用した場合と比較
年数 | 積立額 | 騰落率7% | 複利運用 | ||
---|---|---|---|---|---|
返戻金 | 返戻率 | リターン | 増減率 | ||
5年 | 77万 | 72万 | 94% | 95万 | 123% |
10年 | 154万 | 187万 | 121% | 228万 | 148% |
15年 | 232万 | 340万 | 147% | 416万 | 179% |
20年 | 309万 | 552万 | 179% | 678万 | 219% |
25年 | 386万 | 848万 | 219% | 1,047万 | 271% |
30年 | 464万 | 1,260万 | 272% | 1,563万 | 337% |
35年 | 526万 | 1,703万 | 324% | 2,123万 | 404% |
騰落率が7%の場合は複利運用と比較すると30-80%のマイナス
合法な理由が分からなくなるレベル
FPの言い分1:保険なので受け取り時に優位性がある
- 保険は一時所得なので受け取り時に50万円分特別控除される
- 控除後の課税額も雑所得扱いになる投資と比較すると半額
この点は事実だが、積立NISAが全額非課税のため優位性無し
FPの言い分2:積み立てNISAやiDeCoでこんなに成績の良いファンドは存在しない
比較してみました。
年 | ソニー | VTI | ひふみプラス |
---|---|---|---|
1年 | 10.07% | 8.78% | -10.21% |
5年 | 71.33% | 63.53% | 87.73% |
10年 | 364.52% | 344.07% |
- 全盛期ひふみには劣りますが良い成績なのは事実
- しかし手数料15%を超えるほどの成績ではない
結論
楽天で 積み立てNISA 全米に
ヴァンガードが最高です。
では、FPを問い詰めてきます。
お読み頂きありがとうございました!