僕が養分になる前に

種銭80万からの資産運用

長期投資に適しているのはロボアドバイザーと投資信託どちらなのか比較してみた

結論から言うと、資産運用が面倒で、とにかく手間をかけたくない人はロボアドバイザー

自分で運用しながら勉強や調査をして、労力をかけてでもより良い結果を目指したい人は投資信託

という切り分け方をお勧めいたします。



ロボアドバイザーと投資信託の比較

比較する投資信託はeMAXIS シリーズから2本

  • eMAXIS バランス(8資産均等型)
  • eMAXIS 先進国株式インデックス

eMAXIS は三菱UFJ国際投信株式会社が販売する超メジャーな投資信託です。

バランスの方はロボアドバイザーと同じく、株式だけでなく債券や不動産も取り扱う銘柄。

先進国株式インデックスは同シリーズの1番人気です。

ロボアドバイザーについてはウェルスナビをベンチマークとします。

手数料の比較

長期的な投資では手数料が非常に大切な要素になるため、1番最初に比較します。

手数料は投資信託の方が安い

手数料は投資信託が圧倒的に安いです。

ロボアドバイザー バランス 先進国株式
1% 0.54% 0.64%

単純に比較すると手数料が倍違います。

なんだ0.5%の差じゃないか、と思うかもしれません。

しかしロボアドバイザー・投資信託どちらも、基本的には長期での資産形成がコンセプトの商品なので、手数料0.5%の差は大きいです。

簡単に言うと100万円を30年間預けたとしたら、1万円を30回とられるため、30万円とられます。
※分かりやすさを考慮し、簡略化した計算

結構大きな金額になりますよね。

それが半分になれば15万円浮きます。安い株1単元買えてしまいます。

かなり差が出る部分なので必ずおさえておく必要があります。

実質的な手数料は?

ただし、ロボアドバイザー(ウェルスナビ)には手数料を安くしたり、税金を減らす機能があり、実質的な手数料は最大で実質0.3%程度までは下げられるという見方もあります。
※税金最適化機能で-0.6%と長期割で-0.1%

それに対抗してからeMAXISからもeMAXIS slimシリーズというネットからのみ購入出来る様にして手数料を抑えた銘柄が2017年から販売されています。

eMAXIS シリーズからはバランス、先進国株式インデックスどちらもslimシリーズが存在するので比較していきましょう。

ロボアドバイザー バランス 先進国株式
0.3% 0.17% 0.11%

※見にくくなるため下3桁省略

eMAXIS slim先進国株式インデックスが0.11%と最安になっています。

eMAXIS slimバランスも0.17%なので、手数料合戦は今のところ投資信託が一歩リードしています。

ちなみにですが、ロボアドバイザーのウェルスナビが取り扱っているVTIというETF(海外の投資信託の様なもの)は手数料0.04%なので、まだ下げられる余地は多分にあると考えられます。

ロボアドバイザー同士でも手数料合戦が始まってきてはいるので、今後もう少し手数料が下がる可能性はあると考えられます。



運用実の比較

手数料に差があっても運用実績が良ければ問題ないという考え方も出来るので、次は運用実績を比較していきます。

直近1年間の運用実績

ロボアドバイザー バランス 先進国株式
-7.0% -3.89% -7.16%

※ロボアドバイザー(ウェルスナビ)はリスク許容度5の場合

昨年末の株安の影響で、いずれもマイナスです。

この中だとeMAXIS バランスの下り幅が最も小さくなっています。

直近3年間の運用実績

ロボアドバイザー バランス 先進国株式
23.8% 11.36% 21.93%

※ロボアドバイザー(ウェルスナビ)はリスク許容度5の場合

こちらは完全にロボアドバイザーの方が良い結果となりました。

ロボアドバイザーの運用資産にはリスク回避のために債権や金が含まれている分、先進国株式インデックスより成績が悪くなるかなとは思っていたのに意外でした。
正確には債権・金のETF

手数料を加味したトータルリターンの比較

ロボアドバイザー バランス 先進国株式
20.8% 10.85% 21.60%

※ウェルスナビの0.3%は実質手数料なので、表内では-3%としています。
※eMAXISはslimシリーズの手数料の端数を省いた数値

運用実績はロボアドバイザーの方が上でしたが、手数料を引いたトータルリターンにおいてはeMAXIS slim先進国株式インデックスが最優秀銘柄となりました。

しかもロボアドバイザーはここから更に課税されてしまうため、成績は更に2割程度マイナスという形になります。

積み立てNISA制度を利用すれば、投資信託は非課税で運用できるため、実績においても投資信託が一歩リードという結果になりました。



投資信託を積み立てNISAで運用する方が期待値が大きい

今回の3商品の中ではeMAXIS slim先進国株式インデックスが手数料・運用実績全てにおいて優れていました。

積み立てNISA口座を開設して運用すれば税金もとられないので、長期投資においてはロボアドバイザーよりリターンが期待できます。

あとはここまでやるかどうかです。

今は私も情報を整理してまとめたり、目論見書をサラッと読める様になりましたが、始めた当初は予備知識がなさすぎてかなり苦労したことを覚えています。

今は半分趣味的なところでブログにまとめながら運用までしていますが、ここまで知識をつけるのは正直しんどかった部分もあります。

1000を超える投資信託の中から投資初心者が自分が求める銘柄を探し出すのはかなり難しいです。



まとめ

1番最初にも書きましたが

手間をかけたくない人はロボアドバイザー

手間をかけて高い成績を目指す人は投資信託

という切り分け方をお勧めいたします。

投資信託では、目的が老後資金であれば確定拠出年金の方が積み立てNISAよりメリットが大きいためお勧めです。
www.boku-yohbun.work

ロボアドバイザーのメリットについて更に詳しくはこちらで紹介しています
www.boku-yohbun.work

お読み頂きありがとうございました(^o^)

情報ソースは公式サイトを参照しています

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